男児を出生した妊婦に十分説明をし、インフォームドコンセントを得た後に、臍帯血を採取し、有核赤血球やリンパ球等の有核成分をFicoll-Paqueを用いた遠心分離法にて分離した。その検体をPBS(-)の細胞浮遊液にホルムアルデヒドを加えて固定し、Y染色体のαサテライト領域をコードするプライマーとdUTP-biotinをdNTPsに適量含むPCR反応液を作成し、cell suspension In Situ PCRに成功した。さらにアビジンFITCを用いた間接蛍光抗体法にてシグナルを有核赤血球やリンパ球等の有核成分に認めることに成功した。次にシグナルを検出できた臍帯血を用いてFACStarでsortingを試み、なんとかでsortingが可能であったが、母胎血中の胎児由来有核成分の濃度が極端に少ないため、妊婦の血液からは成功していない。磁石を用いたMACSがsortingには適しているようなので、目下の所MACSにてのsortingを検案中です。 また今後検体数を増やし正確な母胎血液中の細胞成分の濃度を確認する予定です。
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