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1999 年度 実績報告書

婦人科癌における遺伝子腫瘍マーカーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 11770964
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

高野 浩邦  東京慈恵会医科大学, 産婦人科, 助手 (50226809)

キーワードCK19 / RT-PCR / ovarian cancer / hTERT / PIK3CA
研究概要

CK19(Cytokeratin 19)は上皮系の細胞のみで発現しており、乳がん、腎がん、大腸がん末梢血よりのCK19mRNAの発現は、30-70%に検出されている。われわれは上皮性卵巣がんにおいても新しい遺伝子腫瘍マーカーとしてCK19が応用可能であるかを検討するために、卵巣がん患者末梢血におけるCK19の発現をCK19偽遺伝子を増幅しないプライマーを用いてRT-PCR法で検討した。卵巣がん細胞株すべてにおいてCK19mRNAの発現を確認した。卵巣がん患者25例中21例の84%および良性卵巣腫瘍14例中10例の71%にCKmRNAの発現を検出した。しかしながら健常人においてもCK19mRNAの発現が検出される症例があった。この健常人陽性例について月経期、増殖期、分泌期に分けCK19mRNAの発現を検索したところ、月経時のみに発現が陽性となる症例が認められた。現在月経期以外の周期より健常人末梢血を採取し、RT-PCRを行っている。またがんの90%異常で発現が認められるTelomerase catalytic subunitであるhTERTおよび卵巣がんに特異的ながん遺伝子として注目されているPIK3CAについても同様にRT-PCRで検討している。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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