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1999 年度 実績報告書

ヒトの角膜におけるKチャンネルのアラキドン酸による制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 11771043
研究機関金沢大学

研究代表者

高比良 雅之  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (70283108)

キーワード角膜上皮 / Kチャンネル / アラキドン酸 / 脂肪酸 / パッチクランプ / K電流
研究概要

平成11年度には、従来のウシ角膜上皮Kチャンネルの研究を継続し行った.特にアラキドン酸などの脂肪酸による電位依存型Kチャンネルの抑制および持続型外向き整流K電流の活性増大について詳細に調べた.アラキドン酸類似の作用を有する脂肪酸にはパルミトオレイン酸やりノールライディン酸などがある。一方、オレイン酸のようにアラキドン酸類似作用がない脂肪酸もある。これに関しては目下論文発表の準備中である。
また円錐角膜の角膜移植に際し新鮮ヒト角膜上皮細胞を得る機会があり、Kチャンネル由来のK電流を記録した.新知見としては、アラキドン酸により.活性化される電位依存型Kチャンネル(ウシでは抑制される)が発現していることが判明した。これに関しては、平成12年4月の日本眼科学会総会にて発表する予定である.
上記の新鮮単離細胞を用いた実験に平行して、組織培養のシステムを整え、ヒト角膜上皮培養細胞(商品購入が可能なもの)の継代培養を試みた.購入後解凍してからの初代の細胞増殖には成功したが、2代目の増殖が芳しくなく、パッチクランプの実験にまでは至っていない.
平成12年度には同様に培養を試み、良好な細胞が得られれば、これまでのウシやヒトの新鮮細胞の結果を参考にして培養角膜上皮Kチャンネルの特性を調べる.培養細胞による実験が常識順調に行えるようになれば、分子生物学的手法を用いて、Kチャンネルの同定さらには上皮増殖とチャンネル発現との関係についても研究する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Takahara, N.Sakurada: "ARACHIDONIC ACID MODULATES K^+ CHANNELS EXPRESSED IN BOVINE CORNEAL EPITHELIAL CELLS."Investigative Ophthalmology & Visual Science. 40・4. 89 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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