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1999 年度 実績報告書

発癌物質を用いた水疱性角膜症の治療

研究課題

研究課題/領域番号 11771060
研究機関九州大学

研究代表者

吉川 洋  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00304808)

キーワード水疱性角膜症 / 角膜内皮細胞 / テロメレース / 発癌物質
研究概要

発癌物質を利用して水疱性角膜症の治療法を模索するため、
(1)ウサギ角膜内皮細胞およびヒト角膜内皮細胞を分離培養し、Telomeric Repeat Amplification Protocol (TRAP) assayでそのテロメレース活性を測定した。コントロールに用いたヒトメラノーマ細胞株ではあきらかなteromeric repeatの延長反応がみられたが、ウサギおよびヒト角膜内皮細胞にはテロメレース活性は全く検出されず、それぞれ15-23回、3-8回の分裂後に増殖を停止した。初代培養のウサギ角膜内皮細胞に3'-Me-DABを暴露したところ、10ng/mlで48時間以上の刺激で明らかなテロメア伸長反応がみられた。DENは200ng/ml以上の濃度でテロメレース活性を誘発した。
(2)生体ウサギ前房に3'-Me-DABを注入すると処置後1日後から角膜内皮細胞に大小不同と紡錘形化がみられた。mitogenとしてbFGF100ngを同時に注入すると角膜内皮細胞は3-4日後に約1.2倍に細胞数が増加して以後停止した。bFGF単独投与でもわずかに内皮細胞の増加がみられた。
さらに次年度は、3'-Me-DABとbFGFの投与時期を変えて、効率的に内皮が増殖するプロトコルを探る。また人工的内皮欠損モデルを用いて治療効果を検討する。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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