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2000 年度 実績報告書

舌癌モデルの発癌過程におけるテロメラーゼ活性の変化

研究課題

研究課題/領域番号 11771166
研究機関東京歯科大学

研究代表者

畑田 憲一  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (00256299)

キーワードテロメラーゼ活性 / 4-nitroquinoline 1-oxide / 舌癌 / Sprague-Dawley系ラット / テロメア / Fluorescence-based T.R.A.P. / 扁平上皮癌 / 不死化
研究概要

テロメラーゼは不死化細胞として、生殖細胞と癌細胞に特異的に発現するものと考えられている。口腔領域においても悪性腫瘍では組織型を問わず90%以上の発現率が報告されている。そこで当教室で確立した4-nitroquinoline 1-oxide(以下4NQOと略す)誘発ラット舌癌の発癌過程におけるテロメラーゼ活性の推移と病理組織学的変化について観察するとともに、発癌した組織のテロメラーゼ活性を測定し、テロメラーゼの口腔癌の境界病変におけるスクリーニングとしての有用性さらには組織学的悪性度との関連について追及することを目的として本実験を計画した。実験はSprague-Dawley系ラットに4NQO(50ppm)を飲料水として投与し、投与期間は発癌を肉眼的に確認できる7ヶ月間を一応の目安とした。そして発癌過程におけるテロメラーゼ活性を検討するために、発癌剤投与開始から目的とする病変を確認するまでの期間は1ヶ月間隔で舌背部に生じる肉眼的病変を観察し、さらに動物を屠殺し舌の病変部を採取し、Fluorescence-based T.R.A.P.法を用いてテロメラーゼ活性を測定した。
テロメラーゼの活性は組織学的には、dysplasiaの状態である発癌剤投与後3ヶ月後より上昇し始めた。しかし、組織学的に完全に発癌した状態では、活性の低いものも認められ、これらと組織学的悪性度との相関はほとんど認められなかった。
以上の概要については
1999年 第23回日本頭頚部腫瘍学会(浦安)
第44回日本口腔外科学会総会(東京)
2000年 第78回IADR学会(米国ワシントンD.C.)
第45回日本口腔外科学会総会(千葉)において発表を行った。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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