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長さ10mm、直径4.1mmのソリッドスクリュータイプITIインプラントを用い、骨吸収を近似してインプラントの底部から7mmをレジンにてマウントした。アバットメトはソリッドヘッドを装着し、上部構造は白金加金により製作した鋳造冠をセメント合着した。疲労試験は、上部構造の咬合面中央部に45°の方向から20kgの繰り返し荷重を加えた。300万回の荷重でも、ITIインプラントはセメント合着部およびインプラント-ソリッドヘッド結合のネジ部でも破折しなかった。ITIインプラントはインプラントとソリッドヘッドがモース・テーパーで結合されて力が均等に伝達されるため、周囲骨がインプラント長さの1/3程度吸収された場合でも、10年間以上は正常な咀嚼力に耐えることが示唆された。また、CeraOneアバットメントをバット・ジョイントで結合したマークIVのBranemarkインプラント(長さ10mm、直径4mm)について疲労試験を行なっているが、現在までのところ、破折は認められない。両群とも試験の例数がまだ少ないので、疲労強さについて最終的な結論を出すには時間を要する。疲労破壊しない試験片はさらに静的な曲げ荷重を負荷して破壊させ、それぞれのインプラント・システムの最も弱い部位を明確にし、両者の強さを比較検討する予定である。さらに、ITIインプラントにハイブリッドセラミックス(エステニア)の上部構造を製作し、同様な疲労試験を行ない、インプラントの強さおよびインプラント周囲の歪みについ、白金加金の上部構造を用いた群と比較検討する予定である。
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