• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

優れた耐食性をもつイオン注入表面改質チタンの骨形成促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771230
研究機関長崎大学

研究代表者

澤瀬 隆  長崎大学, 歯学部, 助手 (80253681)

キーワードチタンインプラント / プラズマソースイオン注入 / AFM / AES
研究概要

市販純チタンスクリューインプラントへの酸素イオン注入を,PSII(Plasma Source Ion Implantation)の諸条件を変えて行った後,スクリューの様々な部位での酸素注入深さをAES(Auger electron spectroscopy)による深さ分析で評価した。その結果成膜時の真空度約10^<-3>Pa,プラズマ発生用高周波出力30W,パルス電圧-50kV,パルス周波数10〜5kHzにおいて試料の最終酸化膜厚径はほぼ均一に100nmとなった。さらに酸化膜の結晶構造をXRD(X-ray diffraction,X線回折)によって調べると酸化チタンの結晶に相当するピークは全く観察されず,酸化膜はTiとOを含むアモルファス構造を呈していると結論された。ついでAFM(Atomic force microscope,原子間力顕微鏡)により,イオン注入はnmレベルの表面モルフォロジーに影響を与えるが,表面そのものの形状は変化させず,表面モルフォロジーの制御が可能であることが明らかとなった。
引き続き同試料を用いて動物実験を開始した。実験動物および対象部位として家兎脛骨を選択し,麻酔下にて皮膚,筋,骨膜弁を開き,生理食塩水注水下にて脛骨近位骨端部に埋入窩を形成し,左右2本ずつインプラントを埋入した。なお実験後の評価のため,未処理コントロール群と実験群を一対とし,左右対称に2本ずつ,計4本/羽の埋入を行った。現在経時的に試料採取を行っている過程である。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi