1.保護者の歯科保健管理システムに対するアンケート調査を実施:1986年より徳島県名西郡石井町において歯科保健管理プログラムを行っている。妊娠時より口腔保健指導を開始し、5歳まで行う。歯科保健管理プログラムより得られたデータは我々が開発したデータベースシステム DENT(Dental Epidemiology system produced by Nishino Tokushima-U)を用いて入力し、集計、齲蝕罹患因子の分析を行い、口腔衛生指導時に個人(幼児、保護者)にフィードバックした。以上の歯科保健活動の有用点、問題点、疑問点等を保護者にアンケート調査し、歯科保健管理に対する保護者の意識調査を行った。対象は1993年1月1日から1998年12月31日生まれの幼児を持つ保護者1352人。回収率は53.6%であった。受診回数が増えるにつれてAPF溶液の塗布に対する関心が高まっている。歯科保健管理プログラムに参加したいと思う意識は全体で82%と高いが、母親の年齢が増加するにつれて時間のなさや、スケジュールが合わないので参加できないと回答する母親が多かった。石井町歯科保健管理プログラムから得られた予防に対する知識と参加回数は、幼児の齲蝕の有無と相関していることがχ^2検定で分析された。この結果をIADR(International and American Associations for dental research)78^<th>(Washington conventional senter)にて報告する。 2.システム構築:DENTはMicrosoft社のAccess2000を用いて構築しているが、インターネット上でデータを共有するためにデータベース部をOracle社のOracle8iに移行した。Webサーバとしてapacheを採用し、システム構築のためにJAVA言語を利用した。現在、インターネット上でのデータの共有が行えるが画像のデータ部を変更できるシステム構築を開発中である。
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