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2000 年度 実績報告書

細菌細胞表層フィブロネクチン受容体を認識するモノクローナル抗体の作製

研究課題

研究課題/領域番号 11771337
研究機関鹿児島大学

研究代表者

北田 勝浩  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90195264)

キーワード感染性心内膜炎 / 細胞外基質タンパク質 / Granulicatella(Abiotrophia)属 / モノクローナル抗体 / フィブロネクチン結合タンパク質 / 口腔細菌 / 細菌の組織付着 / 感染
研究概要

ヒトの口腔常在菌の主体をなすビリダンスレンサ球菌群は、感染性心内膜炎の主要な原因菌であり、感染成立の第一段階である損傷心弁への細菌体の定着には、宿主の細胞外マトリクスタンパク質、なかでもフィブロネクチン(Fn)が関与すると考えられている。心内膜炎誘発性のビリダンスレンサ球菌の一つ、Granulicatella(Abiotrophia)adiacensのFnに対する結合が菌体表層のどのような物質によって担われているかを明らかにすべく、G.adiacensのFn受容体を認識するモノクローナル抗体(mAb)の樹立を試みた。これに先立って、細胞質を蛍光染色した生菌のFn付着度を測定する蛍光測定系を確立した。本アッセイ系においてG.adiacensのFn付着を抑制する活性を指標に昨年度樹立した多数の抗G.adiacens mAbをスクリーニングして、Fn受容体(FRA)に対するmAbを産生すると思われるハイブリドーマを1クローン、G.adiacens菌表層には結合するが菌体のFn付着を抑制しないmAbを複数クローン選択した。菌表層物質粗抽出物に対するイムノブロットによりこれらのmAbの対応抗原物質を解析したところ、Fn付着抑制性mAbは分子量約60kDaの単一バンドを染色し、一方菌体のFn付着を抑制しない他のmAbは異なった染色パターンを示した。すなわち分子量約60kDaの表層物質がG.adiacensのFn受容体タンパクである可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Soutome,S.: "Identification of a New Bacterial Binding Region of Fibronectin Molecule"J.Dent.Res. (in press).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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