研究概要 |
平成11年度は,対象者の確立と研究目的とする嗜好性の形成についての主観的評価による年齢的状態を把握する目的で,研究対象を小児の双生児をターゲットにし,彼らとその家族に対して,嗜好性の形成過程についてのアンケート調査を実施した。双生児を選択した理由としては,同様な遺伝形質での兄弟姉妹間,さらには母子間の嗜好性の差異について検討するためである。また,嗜好性の客観的判断のための研究方法を確立するため,事象関連電位による顔貌に対する評価判断法の文献・学会報告等を参照し,まずは成人での方法の再現性・妥当性についての予備的研究を行った。現在,主観的評価の分析に入っており,来年度実施する主観的評価の分析・まとめと客観的評価基準確立のために事象関連電位を現在,測定中である。その他,この研究のため購入した事象関連電位解析ソフトウェアーと音LED光刺激装置の扱いと有用性について検討した。
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