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1999 年度 実績報告書

神経ペプチドによる末梢血T細胞活性化の修飾

研究課題

研究課題/領域番号 11771369
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

力丸 哲也  福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (10299589)

キーワード神経ペプチド / 神経成長因子 / サブスタンスP / メモリーT細胞 / Porphyromonas gingivalis
研究概要

神経ペプチドによる歯周炎病巣のメモリーT細胞活性化の制御の様態を知るために、申請者らが開発した細胞培養系を用い、Porphyromonas gingivalis菌体に対するメモリーT細胞活性化能が、共存する神経ペプチドによってどのように影響されるかを評価した。なお、神経ペプチドとしては、炎症歯周組織で個体差なくmRNAが産生されているβ神経成長因子(NGF)ならびにsubstance P前駆物質(β-preprotachykinin-A)を用いた。また、本メモリーT細胞活性化検定系では、増殖を伴わないT細胞フェノタイプ変化を伴う活性化を検定することができ、この活性化はHLA-DR拘束を受けていることが確認されている。得られた結果は以下の通り。
1.P.gingivalis菌体に対するメモリーT細胞活性化能は、NGFあるいはsubstance P存在下に用量依存性に増強される傾向が見られた。この傾向は、本メモリーT細胞活性化能の個体差に拘らず見られた。
2.この増強は、神経ペプチドが末梢血単球またはメモリーT細胞またはその両方に作用して生じたことを示唆する結果を得た。
3.Interleukin-1遺伝子型などの、炎症・免疫応答の個体差を規定する別の因子と神経ペプチドとの相互作用についてさらに検索を行う必要があることを示す結果を得た。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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