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1999 年度 実績報告書

アミンのヒドロキシルアミンへの新規変換法の開発と天然物合成への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11771377
研究機関東京大学

研究代表者

徳山 英利  東京大学, 薬学系研究科, 助手 (00282608)

キーワードアミン / ヒドロキシルアミン / シアノメチル基 / ニトロン / 酸化
研究概要

本年度は、一級アミンからN-アルキルヒドロキシルアミンへの変換法の基礎的な検討を行った。
作業仮説にしたがって、まず、一級アミンをシアノメチル化し、続く、MCPBAでのニトロンへの酸化、およびニトロンからヒドキシルアミンへの変換の各段階に関して、反応条件など詳細な検討を行った。第一段階目のシアノメチル化に関してはクロロおよびプロモアセトニトリルと塩基として炭酸カリウムもしくはHunigベースを用いることで、モノシアノメチル体を高収率で得ることができた。なお、嵩高いアミノに関しては、ヨードアセトニトリルを用いて反応を行えばよいことも同時に見いだした。第二段階目のMCPBAによる酸化反応は、予想通りシアノ基の電子的影響によると思われる置換基効果により位置選択的に進行し、シアノ基側が二重結合になった望みのニトロンのみが生成することがわかった。得られたニトロンからヒドロキシルアミンへの変換は、過剰量のヒドロキシルアミン塩酸塩をメタノール中60度で作用させた条件でもっとも良好に進行することが判明した。以上のように、作業仮説での反応が予想通り進行することが、ベンジルアミン等の簡単なモデル化合物を用いた検討で明らかになったので、今後は種々の基質を用いて上記反応を行い本反応の適応範囲に関する知見を得たいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryoichi Ando: "Cyclopropenone-cortaining Cysteinase Inhibitors"Bioorganic&Medicinal Chemistry. 7. 571-579 (1999)

  • [文献書誌] Hidetoshi Tokuyama: "Redical Cyclization of 2-Alkenyl thioanilides:A Novel Synthesis of 2,3-Disubstituted Indoles"Journal of the American Chenical Society. 121・15. 3791-3792 (1999)

  • [文献書誌] Hidetoshi Tokuyama: "Synthesis of 2,3-Disubstituted Indoles by palladium-Mediated Coupling of 2-Iodoindoles"Synthesis. (in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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