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2000 年度 実績報告書

アミンのヒドロキシルアミンへの新規変換法の開発と天然物合成への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11771377
研究機関東京大学

研究代表者

徳山 英利  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (00282608)

キーワードアミン / ヒドロキシルアミン / ミアノメチル基 / ニトロン / MCPBA
研究概要

昨年度の研究によって、一級アミンをシアノメチル化体を経て対応するヒドロキシルアミンへと変換する新規変換法を見いだすことができた。そこで、本年度の研究においては、本反応のス適応範囲を明らかにすべく様々な基質を用いて反応を行った。一般に、一級アミンをハロゲン化アルキルでアルキル化し、対応する二級アミンを選択的に得るのは困難である。そこでまず、アミンを対応するシアノメチル化体へと変換する条件に関して詳細な検討を行った。その結果、アミノ基の付け根の立体的な込み具合に応じて、適当なハロゲン化アセトニトリルと塩基を組み合わせることによって、アミンを選択的に対応するシアノメチル化体へと変換できることがわかった。また、続くMCPBAでのニトロンへの変換反応は、アルキルアミン、ベンジルアミン、ジフェニルメチルアミン、さらにはグリシン誘導体を用いた場合でも完全に位置選択的に進行し、シアノ基側にニトロンが形成された。また、最終段階のヒドロキシルアミン塩酸塩を用いたニトロンからN-モノアルキルヒドロキシルアミンへの変換反応は、いずれの基質を用いても高収率で進行した。さらに、実験操作に関して詳細な検討を行ったところ、ニトロンの段階で単離精製をせずに直接最終物まで変換したところ収率が改善されることがわかった。このように、本反応は広い範囲の一級アミンに適応可能な新規N-モノアルキルヒドロキシルアミンの合成法として、今後広く用いられることが期待される。なお、以上の結果はSynthesis誌上において発表を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hidetoshi Tokuyama: "A Novel Transformation of Primary Amines to N-Monoalkylhydroxylamines"Synthesis. 1299-1304 (2000)

  • [文献書誌] Hidetoshi Tokuyama: "Synthesis of 2,3-Disubstituted Indoles by Palladium-Mediated Coupling of 2-Iodoindoles"Synthesis. 429-434 (2000)

  • [文献書誌] Satoshi Yokoshima: "Enantioselective Total Synthesis of (+)-Gelsemine : Determination of Its Absolute Configuration"Angewanclte Chemie International Edition. 39・22. 4073-4075 (2000)

  • [文献書誌] Hidetoshi Tokuyama: "A Practical Route to Quinolines from Anilines"Heterocycles. 54・1. 105-108 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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