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1999 年度 実績報告書

環状ポリエーテル型ホスト化合物による不斉の認識および不斉情報の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 11771381
研究機関京都大学

研究代表者

椿 一典  京都大学, 化学研究所, 助手 (50303897)

キーワード環状ポリエーテル / ホモオキサカリックスアレン / カリックスアレン / 不斉認識 / 分子認識
研究概要

今年度の研究計画は、(1)ホモオキサカリックス[3]アレン1のフェノール性水酸基に置換基を導入し環反転を抑制しコーン型で固定すること。(2)コーン型で固定された1を化学変換またはキラルカラムを用いた分取により光学活性なホスト化合物を合成すること。(3)ゲストがホストのアッパーリム側またはローワーリム側から接近し取り込まれるのかを決定した後、ゲスト分子として、光学活性アミンまたはアミノ酸エステルを用い、ホスト化合物との均一溶媒系での相互作用を検討すること。以上の三点を目標とした。この内(1)についてはアッパーリム上の置換基が(H,Et,t-Bu),(Et,i-Pr,t-Bu)の化合物についてコーン型で固定し環反転を抑制した化合物の合成を行い、それらのX線構造解析も行った。(2)については、合成した(H,Et,t-Bu)-1についてセミ分取用光学活性カラムによる分取を行い、その光学活性体を合成した。この光学活性(H,Et,t-Bu)-1は点、面、軸のいずれの不斉要素にも属さない稀な化合物であり、その包接挙動に興味がもたれる。次いで(3)については低温でのNMR測定を行いそのデータを詳細に分析した結果ゲストアミン類はコーン型1の必ずアッパーリム側から接近し、潜り込んでいることが判った。今回合成したコーン型1にはアミン類を補足する部位がジベンシルエーテル酸素、フェノール酸素、アミドカルボニル酸素の三箇所が考えられるが、このどれであるのかは現在のところ判っておらず、研究中である。この点を明かにした後、光学活性アミンまたはアミノ酸エステルを用い、ホスト化合物との均一溶媒系での相互作用を検討する。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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