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1999 年度 実績報告書

経口糖尿病治療薬耐性と膵B細胞チャンネル分子異常の関連性追究およびモデル系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11771440
研究機関熊本大学

研究代表者

國安 明彦  熊本大学, 薬学部, 教務員 (90241348)

キーワード経口糖尿病治療薬 / イオンチャンネル / ペプチド抗体 / 膵臓 / インスリン分泌
研究概要

II型糖尿病治療において臨床上問題となっている経口糖尿病治療薬スルホニルウレア(SU)耐性メカニズムを明らかにするために、膵β細胞に発現するイオンチャンネル群に着目し、発現様式を遺伝子およびタンパク質レベルで調べることが本研究の目的である。
本年度は、インスリン分泌に関与すると考えられているイオンチャンネル、L型Ca^<2+>チャンネル、ATP感受性K^+チャンネル(K-ATP)、リアノジン受容体とIP_3受容体に対する抗体を準備した。K-ATP以外は既に作製済みなので、モデル細胞として用いるハムスターインスリノーマ細胞HIT-T15に適用できるか調べた。その結果、いずれの抗体も動物種を越えてハムスターと反応することが確認され、発現確認に十分使用できることがわかった。
一方、K-ATPに対しては部分配列ぺプチドの合成を行い、ペプチド抗体を作製した。K-ATPチャンネルはSU受容体(SUR)と内向き整流性チャンネル(Kir)の2つのサブユニットから構成されている。それぞれのサブユニットは、いくつかのアイソフォームが存在し、膵臓は主にSUR1とKir6.2からなっている。そこで、SUR1に対しては、N末および細胞内ATP結合部位領域近傍の2ヶ所の計3種、Kir6.2についてC末端細胞内領域に対して1つの抗体を作製した。いずれの抗体もWestern blotting法によってHIT細胞SUR1およびKir6.2を認識することが確認できた。さらに、マイナーであるが発現が確認されているSUR2AおよびSUR2B、KIr6.1についても、それぞれを特異的に認識しうる抗体を作製した。
今後、作製した抗体を用いて、HIT細胞を用いて長期スルホニルウレア投与におけるイオンチャンネル発現変化をWestern blottiong法により調べる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Kunoyasu et al.: "A new scorpion toxin(BmK-PL) stimulates Ca^<2+>-release channel activity of skeltal-muscle ryanedine receptor by an indirect mechanism"Biochemical Journal. 339. 343-350 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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