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1999 年度 実績報告書

分子生物学的手法による腎髄質のアラキドン酸由来生理活性物質産生調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11771457
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

佐久間 覚  大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (80201523)

キーワードアラキドン酸代謝 / プロスタグランジン / アラキドノイルCoA / 脂質代謝 / アシル-CoA / パルミトイル-CoA
研究概要

ウサギ腎髄質ミクロソームにおけるアラキドン酸(AA)(60および5μM)からのプロスタグランジン(PG)およびアラキドノイル-CoA(AA-CoA)生合成に対するパルミチン酸(PA)およびパルミトイル-CoA(PA-CoA)の影響について検討した。PAは、基質の濃度にかかわらずAAからのPGおよびAA-CoA生合成に変化を与えなかった。パルミトイル-CoA(PA-CoA)は、基質が過剰な状況(60μMAA,病理的状態を反映する)ではAAからのPGおよびAA-CoA生合成に変化を与えなかったが、基質が過少な状態(5μMAA、生理的状況を反映する)ではPG生成量を減少し、AA-CoA生成量を増加した。この結果より、PAはCoAエステルの形になると、腎髄質におけるAAからのAA-CoAおよびPG生合成の内因性調節因子になり得ること、ならびに、その作用は基質が低濃度(生理的濃度)の場合に発揮されることが判明した。(Life Sci.66,1147-1153,2000)。
2.AAからのPGおよびAA-CoA生合成に対する、生体内に存在する各種飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸(PA,ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、およびエイコサペンタエン酸)、ならびにそれらのCoAエステルの影響について比較検討し、飽和脂肪酸はCoAエステルに変換されることでAAからのAA-CoAおよびPG生合成調節にかかわること、不飽和脂肪酸は遊離ならびにCoAエステルいずれの形においてもこの分岐点を調節するが、その作用はCoAエステルになるとより強力になることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐久間覚、藤本陽子、藤田直、他3名: "The regulation of prostaglandin and arachidonoyl-CoA formation from arachidonic acid in rabbit kidney medulla microsomes by palmitoyl-CoA"Life Sciences. 66・12. 1147-1153 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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