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1999 年度 実績報告書

生体機能探索分子を用いたイノシトール3リン酸受容体のレーザー分子不活化

研究課題

研究課題/領域番号 11771467
研究機関東京大学

研究代表者

菊地 和也  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (70292951)

キーワードレーザー分子不活化 / イノシトール3リン酸 / 細胞内カルシウム / 大腸菌発現系 / 表面プラスモン共鳴
研究概要

本研究は生体機能探索分子をデザイン・合成し、イノシトール3リン酸(IP_3)受容体をレーザー分子不活化(CALI,Chromophore-assisted Laser Inactivation)することで、生きた状態での作用の解明を目的とする。方法としては、IP_3受容体に特異的に結合し、レーザー照射によりIP_3受容体の機能を瞬時にノックアウトする化合物を作成・応用する。この作成分子を用いて時間・場所を精密に制御した機能阻害を行い、生理学的条件下でのIP_3受容体の作用解析が可能となる。
本年度は作成したCALI用IP_3類縁体を用いて生物における機能研究を行った。
まず、作成した分子のIP_3受容体への親和性を調べた。IP_3受容体タンパクは、IP_3結合部位のプラスミドを用いて大腸菌を用いて発現させ作成した。作成したIP_3受容体を用い、表面プラスモン共鳴によって結合能を評価した。この結果、作成したマラカイトグリーンIP_3はK_d値が1nMと、現存する結合リガンドの中で最強であることがわかった。また、同様に作成したフルオレッセインIP_3もIP_3と同程度の強い親和性を示した(K_d200nM)。
次に、単離組織としてモルモット平滑筋スキンドファイバーを用いて、IP_3類縁体のIP_3受容体からのCa^<2+>放出能を調べた。この結果、前述の量化合物ともIP_3に比べ弱いアゴニストであることが確認された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Inoue: "Synthesis and Evalutior of 1-Position Modified Inositol 1,4,5-Triphosphate Analogues."Bioorg.Med.Chem.Len.. 9. 1697-1702 (1999)

  • [文献書誌] S.Mizakami: "Imaging of Caspase-3 Activation in HeLa Cells Stimulated With Eroposide Using a Novel Fluorescent Probe."FEBS Lett.. 453. 356-360 (1999)

  • [文献書誌] H.Lojima: "Fluorescent Indicators for Inaging Nitric Oxide Production."Angew.Chem.. 38. 3209-3212 (1999)

  • [文献書誌] N.Umezawa: "Novel Fluorescent Prohes for Singlet Oxygen."Ansew.Chem.. 38. 2899-2901 (1999)

  • [文献書誌] N.Suzuki: "Novel Iron Porphyrin-alkanethiolate Cornplex with Intramokcular NM・・・S Hydrosen Bond:Synthesis,Spectroscopy and Reactivity."J.Am.Chem.Soc.. 121. 11571-11572 (1999)

  • [文献書誌] N.Kobayashi: "Dipeptide Containing L-Angin*ne Analognes-New Isozyme-sekctive Inhibitors of Nitric Oxide Synthase"Bio.Phem.Bull.. 22. 936-940 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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