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1999 年度 実績報告書

運動中の腹式呼吸が体液調節に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 11780035
研究機関石巻専修大学

研究代表者

山内 武巳  石巻専修大学, 理工学部, 講師 (60296027)

キーワード運動 / 腹式呼吸 / 体液調節ホルモン
研究概要

目的: 低酸素環境下において腹式呼吸(口すぼめ呼吸)を行なうと酸素飽和度が上昇すると報告されている。しかし、その効果を科学的見地から実証したものは少なく、急性高山病と関連深い体液調節機構に対してどのような影響を及ぼすのかは明らかにされていない。口すぼめ呼吸は終末呼気を陽圧にさせることから本研究ではPositive End Expiratory Pressure弁を呼吸マスクに取り付け、主観的な口すぼめ動作を機械的に行わせ(PEEP呼吸)、低酸素環境下でのPEEP呼吸が呼吸、体液調節機構に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。
方法: 健常な男性6名を被験者とした。実験は12%酸素吸入下での通常呼吸法の運動負荷実験と12%酸素吸入下でのPEEP呼吸での運動負荷実験の2回行なった。2試行の間隔は4日以上とした。運動強度は常圧下での最大酸素摂取量の40%、50%、60%強度とし運動時間は各強度5分間、計15分間とした。PEEP呼吸はスプリング負荷バルブ式を用いて5cmH_2Oに負荷し、口すぼめ呼吸を強制的に行なわせた。
結果: 運動中の分時吸気量(Vi)、1回呼気量(TVi)、呼気時間(Ti)は通常呼吸とPEEP呼吸に違いはみられなかった。呼気時間(Te)、呼吸時間(Tt)はPEEP呼吸のほうが通常呼吸と比較して長くなる傾向にあった。1回呼気量(TVe)、呼吸数(RR)、TVe/TeはPEEP呼吸のほうが通常呼吸と比較して低下する傾向にあった。運動中の酸素飽和度はPEEP呼吸のほうが通常呼吸と比較して上昇傾向にあった。体液調節ホルモンのアルドステロン、レニン活性、心房性ナトリウム利尿ペプチドは現在、分析中。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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