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2000 年度 実績報告書

機能性食品成分フラボノイド類の生体内動態

研究課題

研究課題/領域番号 11780098
研究機関中村学園大学

研究代表者

金丸 知代  中村学園大学, 家政学部, 助手 (50291836)

キーワードフラボノイド類 / ナリンゲニン / ゲニステイン / タンゲレチン / モルモット / ハムスター / ラット / チトクロムP450
研究概要

昨年度は、フラボノイド類のうち、構造が最も簡単なアピゲニンを用いて、この代謝に関与するP450分子種を明らかにすることを目的とし、ラット・モルモット及びハムスター肝ミクロゾーム(Ms)によるin vitro代謝を調べた。その結果、いずれの動物肝Msにおいてもルテオリンが主代謝物であること、またハムスター肝MsではCYP1A2が最も重要であることなどを明らかにした。
そこで本年度は、アピゲニンと構造が類似したナリンゲニン、ゲニステイン及びポリメトキシフラボノイド類のタンゲレチンにつき、昨年同様の検討を加えた。
まずナリンゲニンは、すべての動物肝において、代謝物が1種類(M-1)生成され、これは3-メチルコラントレン(MC)前処理により3〜5倍に増強された。この結果は、ナリンゲニンがアピゲニンと同じP450分子種によって代謝されることを示唆している。
次にゲニステインは、アピゲニンとナリンゲニンに比べ、代謝されにくいものの、3種類の代謝物へと代謝された。そのうち最も多いM-1については、ラットとモルモットではMC前処理で、ハムスターではPB前処理で最も増強された。
一方、タンゲレチンは、4'位の脱メチル化および3'位の水酸化が報告されているが、今回、すべての動物肝Msによって4種類の代謝物が生成された。このうち、M-3とM-4はすべての動物肝MsでMC前処理により、M-1はPB前処理により著しく増加した。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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