本研究で必要となるITコーディネータに関する基礎的データを収集するために、通産省と情報処理振興事業協会(IPA)が平成10年度第一次補正予算事業として公募していた「教育の情報化推進事業」の内の情報化推進コーディネータ・リーダ養成のためのカリキュラム・教材開発の研修会に実務側として参加した。その中でITコーディネータを目指す方々の資質の調査とその支援システムにかかわる基礎的データを収集した。また、その講習会で支援システムの雛型となるものを実際に利用し調査を行った。 その講習会ては教育関係者20名、企業関係者20名を募集人数約200人から選出し、情報化推進コーディネータとして必要な知識や技能を、講習会や自習用教材を通して身に付けるものであった。そこでは学習環境に関すること、校務の情報化に関すること、そしてネットワーク技術や社会に関することを中心として講義や実習が行われた。その研修のなかで本研究に必要となるITコーディネータ(情報化推進コーディネータ)の資質やその必要要件のデータを収集した。さらに、その支援するシステムに関して、メーリングリスト・Web掲示板・ファイル共有の仕組みを導入し、どの程度支援が行えるか調査を行った。 現在は講習会で得られた多くの知見として、基礎的能力や人間関係利用度といった視点からデータをまとめるとともに、メディアミックス型の支援システムの本格的な開発を行っている。
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