• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

大学での情報処理教育における学生の情報獲得モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11780122
研究機関大阪大学

研究代表者

原田 章  大阪大学, 人間科学部, 助手 (10263336)

キーワードコンピュータリテラシー / 共分散構造分析 / 能力別クラス編成
研究概要

本年度は、共分散構造分布による統計モデル構築のための基礎データとなる調査を昨年度と同じ方法で行い、分析結果の一部を文部省主催の情報処理教育研究集会および情報と教育に関する国際学会にて発表した。
データ収集は、大学1年生を対象とした情報リテラシー授業で行った。この授業は、150人の学生に対して教官3名が3教室で行うもので、入学直後の4月から9月の期間で行われる必修科目である。また、この授業では、授業期間の半ば(6月はじめ)に中間実技試験を行い、能力別クラス再編成を行っている。
調査は、授業開始時(4月半ば)、中間実技試験時(6月始め)、最終実技試験時(9月末)の3回実施した。授業開始時には、コンピュータ利用の過去経験およびコンピュータに対する意識に関して調査を行った。中間実技試験時には、それまでの授業内容(ログイン・ログアウトとかファイルシステムの操作など)に対する習熟度に関して、学生に自己評価を行わせた。最終実技試験時には、中間実技試験時の内容とそれ以降に学習した内容に関して、中間実技試験時と同様に自己評価を行わせ、さらにコンピュータに対する意識についても調査した。この一連の調査はすべて記名式で行い、それぞれの調査で学生が特定できるようにした。
この調査によって、学生の入学以前の過去経験とコンピュータに対する意識、授業が進行するにつれての習熟度の変化、習熟度自己評価点と実技試験の結果との相関など、モデル構築行うために必要なデータが得られた。ただし、妥当性のある構造の安定したモデルを得るためには本年度のデータだけでは数が少ないことが分かった。
そこで本年度は、モデルを構築するための基礎的な分析をするにとどめ、現在、昨年度のデータを加えて、統計モデルを構築するための分析を続けている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakanishi M.,Harada A.: "Reorganizing computer Iiteracy in the middle of a term"Advanced Research in Computers and Communications in Education. 2. 507-514 (1999)

  • [文献書誌] 原田章,中西通雄,大崎博之,田中重人: "リテラシー教育における中間実技試験による能力別クラス編成"平成11年度情報処理教育研究集会講演論文集. 209-212 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi