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1999 年度 実績報告書

プロファイルによる並列アログラミングの支援技術

研究課題

研究課題/領域番号 11780186
研究機関筑波大学

研究代表者

千葉 滋  筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (80282713)

キーワード並列処理 / 最適化コンパイル
研究概要

本年度は、プロファイル結果に基づいて並列化をおこなうFortranコンパイラの試作をおこなった。このコンパイラは、入力されたFortranプログラムから仮実行用プログラムを生成し、プロファイルを得るためにそのプログラムを実際に実行する。そしてその結果にもとづいて元のFortranプログラムをコンパイルし自動並列化する。この処理系は実際にPCクラスタの上で動作するようになり、次年度の研究に必要なデータを収拾することができた。次年度には、この試作コンパイラを改良して、我々のアイデアの有効性を示すような結果を得られるように務める。
さらに関連研究の調査もおこない、我々のアイデアはinspector-executorとして知られる自動並列化方式の改良型と位置付けられることがわかった。通常のinspector-executor方式では、実行時にinspectorと呼ばれる処理がおこなわれるが、我々の方式ではinspectorはコンパイル時の仮実行処理の一部としておこなわれる。我々のコンパイラは、inspectorの処理結果を利用してコンパイルすることができるので、高度に最適化されたコードを生成することができると予想される。通常の方式では、inspector処理の結果得られた情報をもとにコンパイルされたコードを変更することはできないので、我々の方式のような最適化は非常に困難であると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 横田大輔、千葉滋、板野肯三: "ループの部分実行に基づく並列化コンパイラの実装"情報処理学会研究報告. 99-HPC-77. 29-34 (1999)

  • [文献書誌] 宮沢元、千葉滋、益田隆司: "広域分散ファイルシステムにおける二次サーバの有効性と限界"電子・情報通信学会論文誌. J82-D-I. 988-997 (1999)

  • [文献書誌] 宮沢元、千葉滋、益田隆司: "大規模分散ファイルシステムの構成方式の検討"電子情報通信学会技術研究報告. 99-CPSY-47. 1-8 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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