本年度は、現在システム管理に利用されている複数のログやコマンド出力を1つのアクセス履歴視覚化システム内に統合した。この視覚化には申請者が以前開発した3次元グラフィックスを利用した汎用情報視覚化ツールを利用している。開発はオペレーティングシステムLinuxを搭載したパーソナルコンピューターで行われた。具体的には: (1)セッション履歴の視覚化 UNIXのwtmpファイルに記録されているユーザ名、端末名、外部ホスト名、アクセス時間、総アクセス時間を視覚化した。 (2)コマンド履歴の視覚化 UNIXのlastcommコマンドにより得られるユーザのコマンド履歴(ユーザ名、端末名、コマンド名、実行時間)を視覚化した。 (3)ファイル更新履歴の視覚化 UNIXの各ファイルが保持する(最終更新時間、最終アクセス時間、最終モード変更時間)を視覚化した。
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