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1999 年度 実績報告書

コントロール・オペレータの計算系とプログラム合成

研究課題

研究課題/領域番号 11780213
研究機関京都大学

研究代表者

亀山 幸義  京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (10195000)

キーワードコントロール・オペレータ / 古典論理 / プログラム合成
研究概要

本研究では,関数型プログラミング言語におけるコントロールオペレータと,古典論理の関係について研究し,古典論理の証明からのプログラム作成を目標としている.本年度は,そのための基礎となる体系として,部分継続の一種であるcontrol delimiter(制御限定子)を持つ体系について検討し,以下の成果を得た.制御限定子を持つ部分継続体系に対して,本研究代表者が過去の研究で提案した体系は,型の健全性,合流性など良い性質を持つが,Normal Form Propertyと呼ばれる性質は成立しないことを指摘し,この性質を持つ部分継続の体系を提案した.Normal Form Propertyは,計算が終了した項は必ずcanonical formであるという性質であり、canonical formを「計算結果」と考えると,「計算が途中で止まらない」ことを意味する重要な性質である.古典論理に対応する多くの計算体系ではこの性質は成立しないが,プログラム言語と見なした場合にこの性質は極めて重要である.本年度の研究では,制御限定子の持つ型を原始型に制限すればNormal Form Propertyが成立することを示し,また,この制限の範囲内でも,古典論理からのプログラム作成には十分な力があることを示した.この事は,制限された体系がCurry-Howardの同型対応のもとで古典論理に対応することの証明と,Murthyらによる先行研究において,古典論理の証明から抽出されたプログラムでは,制限限定子に相当する部分の型が原始型のみ(実は,矛盾型しか使っていない)であるという観測から導かれた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Kameyama: "A Type System for Delimited Continuations"Proc.Workshop on Prog and Prog Lang.. (発表予定). (2000)

  • [文献書誌] Furusawa,Kameyama et al.: "On Soundness and Completeness of Simulations wrt Refinement"Proc.Workshop on Refinement&Abstraction. (発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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