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2000 年度 実績報告書

対話知識の共有・再利用化を考慮した日本語質問応答システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11780281
研究機関九州大学

研究代表者

峯 恒憲  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (30243851)

キーワードエージェント / 係り受け解析 / 情報検索 / 知識獲得 / 対話システム / WWW / 質問応答システム / ユーザ支援
研究概要

本年度は,次のことを行った.
1.係り受け情報と統計情報を融合した情報検索システムの性能評価
2.テキストの再利用性と,ユーザの学習到達度を考慮したタグ付きテキストからの問題自動生成システムの試作
3.電子メールの質問に対する自動応答システムの精度向上
1では,昨年度開発した語の確率情報と,係り受け情報を融合した情報検索手法の精度向上手法について研究を行った.この手法では,更に,概念辞書を利用した質問文の拡張と,省略語の照応(ゼロ代名詞の照応)も行うが,質問文の拡張時に,質問文中の語の意味を考慮することは難しいため,誤拡張を行うことがある.そのため,拡張された語(拡張語)が検索時に利用された時の精度と,質問文中の元の語(元語)が利用された時の精度を調べ,その正解率を,拡張語と元語の重み付に利用した所,それぞれの重みを一様にした場合に比べ,検索精度が向上することがわかり,また,その精度が,対話システム構築時の自然言語インタフェースとして利用するに十分であることを確認した.
2では,学生の学習到達度に合わせた問題を自動生成するための仕組みを開発した.本手法は,学習用テキストに埋め込まれたタグの情報と,学生の学習履歴情報を基に,学生の到達度の推定と,タグ付けされた問題の難易度の推定を行う.本研究では,そのための,タグの設計と,学生の到達度や問題の難易度の推定式の提案,および,その評価用のシステムを試作した.問題自動生成に利用されるタグは,今後,ますます広がって行くと想定されるインターネットを利用した教育システム開発を考慮して,XML形式を取る.これにより,従来,ネットワーク上で利用されていた電子テキストを,テキストとしてだけでなく,問題生成用にも利用することが可能となった.
3では,識別の難しかった短い質問文に対する応答性について,その精度を上げるために,類似度計算手法の改良と,同義語についての対策を行った.また,1で開発した手法の精度向上を確認したことから,現在,この手法を適用するために検討を行っている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tsunenori Mine 他: "The Design and Implementation of Automatic Exercise Generator with Tagged Documents based on the Intelligence of Students : AEGIS"Proceedings of the ICCE/ICCAI 2000. 1. 651-658 (2000)

  • [文献書誌] Tsunenori Mine 他: "Automatic Exercise Generator with Tagged Documents Considering Lerner's Performance"Proceedings of the WebNet2000. 779-780 (2000)

  • [文献書誌] Tarek Helmy 他: "Adaptive exploiting User Profile and Interpretation Policy for Searching and Browsing the Web on KODAMA system"Proceedings of the 2nd International Workshop on Natural Language and Information Systems (NLIS 2000). 120-124 (2000)

  • [文献書誌] Guoqiang Zhong 他: "The Design and Application of the KODAMA System"Proceedings of the fourth Joint Conference on Knowledge-Based Software Engineering (JCKBSE). 43-50 (2000)

  • [文献書誌] Takayoshi Shoudai 他: "AEGIS : Automatic Exercise Generator with Tagged Documents based on the Intelligence of the Students"Proceedings of the fourth Joint Conference on Knowledge-Based Software Engineering (JCKBSE) 2000. 311-314 (2000)

  • [文献書誌] Hiroki Fujitani 他: "Incorporation of Japanese Information Retrieval Method Using Dependency Relationship into Probabilistic Retrieval"Proceedings of the PRICAI2000, Lecture Notes in Artificial Intelligence, R.Mizoguchi, J.Slaney Eds.. 1886. 825 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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