研究概要 |
本年度では、システム総体設計などのシステム構築の準備を中心として研究を行った。また、必要な整備や資料なども整えた。具体的に以下のように纏まる。 1)エージェントの個性をもたらす方法として、推論用に使う知識(つまり情報、あるいはデータ)に優先順序を付けることによる実現できると考案した。 2)柔軟なシステムを構築するために,各エージェントがもつ知識は頻繁に変化していく特徴から、データベースの修正を簡単にできるProlog言語を推論に用いる。 3)自動推論システムに関して、提案されてあるモデル生成法に基づく定理証明器SATCHMO(MGTP)の問題点を発見した。その問題点を解決しない限り、SATCHMOあるいはMGTPは極めて不効率になってしまう可能性がある。そこで、我々はその問題の解決方法を見つけた。現在、無駄の探索を無くしたシステムの作成やテスト、人工知能学会誌への投稿準備などが進んでいる。 4)エージェントシステムには通信問題を解決するために必要なCommon KnowledgeおよびImplicit Knowledgeをシステムに取り組む方法などを提案した。それを纏まった論文を国際会議に提出する予定である。
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