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1999 年度 実績報告書

遠隔触診の実現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11780304
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

広田 光一  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (80273332)

キーワード遠隔触診 / 変形モデル / 仮想物体モデル / 触力覚提示 / 力フィードバック / マルチモーダルコミュニケーション / 仮想空間 / 人口現実感
研究概要

(1) 変形モデルの獲得手法の検討
本年度は、静的で線形な変形を仮定した変形モデル獲得手法について検討した。本研究では、形状計測装置および力センサを利用した変形特性の計測手法を提案した。操作点(1点)における変位と力の関係および操作点での力に対する操作点以外の点における変位を計測する操作を、複数の操作点について行うことで、力に対する変位の関係を得ることができる。線形なモデルを仮定していることから各々の関係は行列として与えられ、また、これが複数の点についてマトリクス的に定義される。これは、有限要素法の逆剛性マトリクスに相当するものである。ただし、物体上に計測の代表点を多く取ることは計測作業を増加させることから、計測を行わない点についても近傍の点から行列の補間を行う手法を提案した。
(2) 変形特性の表現手法の検討
上述のモデルを利用して、実時間での変形操作および反力の提示が可能な変形特性表現手法を検討した。上述の逆剛性を記述したモデルでは、モデルに作用する力から物体全体の変形を容易に計算することができる。しかしながら、一般に変形操作をおこなう指などはモデルに対して強制変位の境界条件を与えることから、操作入力をそのまま変形モデルに適用することはできない。本研究では、接触点が必ずしも多くないことを前提として、これらによる強制変位の境界条件を等価な力境界条件に変換する手法を提案した。また、計測点以外の点での操作に対する反力および変形を補間により求めるアルゴリズムを提案した。2指までの操作について力覚提示装置を含む仮想環境に実装し、安定な力覚表現が可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田中,広田,金子: "仮想切断作業における力覚の表現"情報処理学会論文誌. 40・7. 2978-2987 (1999)

  • [文献書誌] 田中,広田,金子: "力覚をともなう変形・切断操作による造形作業"日本バーチャルリアリティ学会論文誌. 4・3. 573-583 (1999)

  • [文献書誌] 広田光一: "仮想空間における触力覚提示技術"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 1・4. 19-24 (1999)

  • [文献書誌] 田中,広田,金子: "力覚提示を目的とした刃先と対象物との干渉計算"情報処理学会論文誌. 41・1. 83-91 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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