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1999 年度 実績報告書

空間メタファーのモデル化とコミュニケーション環境への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11780311
研究機関岩手県立大学

研究代表者

小笠原 直人  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助手 (30305312)

キーワード分散環境 / メタファ / 空間メタファー / ユーザインタフェース / DoReMi / 3D-DoReMi / 比喩写像
研究概要

本研究の目的は,ユーザがリソースの質を理解することを可能とする空間に基づくメタファーを提供するユーザインタフェースを構築することである.そのために本年度は以下の研究を実施した.
1.分散環境上の社会空間の分析
分散環境を誰もが実社会空間と同様に利用し,活動を出来る事が可能になるためには,分散環境がどう有るべきか,また何が問題点なのかについて,ユーザ間のコミュニケーションという観点から分析を行った.結果,現在の分散環境ではネットワーク,サービスの利用概念と,利用可能なリソースの質に対する理解が難しいという問題点が有ることが明らかになった.
2.空間メタファーのモデル化
1での問題のうち,利用可能なリソースの質を理解しやすいものとするために,目標領域と性質が酷似している「空間」を基底領域として利用する,分散環境のユーザインタフェースのためのメタファーであると,サービスの範囲を空間的広さに写像する空間比喩写像の定義をした.
3.空間メタファーUIプロトタイプの実装と評価
2で定義した空間メタファーの2つの比喩写像に基づくユーザインタフェースシステム3D-DoReMiのシステムを実装した.このシステムは,電子メール,WWW,チャットの現在分散環境上で利用されているコミュニケーションサービスのリソースの質を空間的表現でわかりやすくユーザに表示するシステムであり,VRMLとJavaの言語により実装されている.このプロトタイプシステムを利用してユーザによる利用実験をおこない,空間メタファーがサービスのリソースの質の理解に有効であることを確認した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小笠原,佐藤,布川,白鳥: "仮想都市実現のための空間メタファーユーザインタフェース"日本バーチャルリアリティ学会論文誌. Vol.4No.2. 417-424 (1999)

  • [文献書誌] 小笠原,安部,佐藤,布川: "MIA(Medic Integration Agent)によるシームレスなコミュニケーション環境"日本バーチャルリアリティ学会サイバースペースと仮想都市研究会研究報告. CSVC-99-7. 1-5 (1999)

  • [文献書誌] 小笠原,佐藤,布川: "UniAddressとMIA(Media Integration Agent)によるコミュニケーション環境"第60回情報処理学会全国大会講演論文集. 4. 31-32 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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