• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

低域混成波電流駆動プラズマにおける高効率イオン加熱機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11780351
研究機関九州大学

研究代表者

花田 和明  九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (30222219)

キーワードトカマク / イオン加熱 / LHCD / マイクロ波反射計 / プラズマ閉じ込め / 電子密度振動
研究概要

超伝導強トロイダル磁場実験装置TRIAM-1Mでは低密度低域混成波電流駆動(以下LHCDと記す)中でOH加熱時のイオン加熱効率を上回る高効率のイオン加熱が観測されている。イオン加熱が起こるとイオン温度に輸送障壁が形成される。この時の粒子の閉じ込め状態やプラズマ中に存在する波動を調べるために以下に示す実験を実施した。
1)7GHzから14GHzまで周波数可変のマイクロ波反射計を作製した。発振器はシンセサイザーを用い高電力アンプで最大10Wまで増幅した後、8.2GHzランチャーを利用してプラズマ中にマイクロ波を入射した。電子密度と電子密度揺動のデータを取得した。
2)LHCD用のクライストロンを発振器として8.2GHz、100W程度のマイクロ波をプラズマ中に入射し、散乱計測を行ったところ散乱波は観測されなかった。
3)石英窓を通してプラズマ中から放射される電磁波動の観測を行った。2.45GHzのポンプ波以外に約400MHz離れた周波数に側波帯が観測された。イオン加熱が起こるとポンプ波、側波帯共にバンド幅が狭くなることが観測された。
4)静電プローブでプラズマ周辺部の静電波動を調べたところ電磁波動と同様に2.45GHzのポンプ波以外に約400MHz離れた周波数に側波帯が観測された。
次年度には反射計のデータ解析及び粒子の閉じ込め状態をプラズマ中心部で測定できるように改良を行い、イオン加熱時の粒子の閉じ込め状態を調べる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Itoh,et al: "Recent Progress in the Superconducting Tokamak TRIAM-1M"Plasma Phys.Control.Fusion. 41,3A. A587-A594 (1999)

  • [文献書誌] S.Itoh,et al: "Recent Progress on High Performance Steady State Plasmas in the Superconducting Tokamak TRIAM-1M"Nuclear Fusion. 39,9Y. 1257-1270 (1999)

  • [文献書誌] H.Zushi,et al: "High Ion Temperature Discharge and Its Long Sustainment in Both Limiter and Single-Null Configuration on TRIAM-1M"Nuclear Fusion. 39,11Y. 1955-1963 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi