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1999 年度 実績報告書

太陽熱/化学エネルギー低温転換を目指した太陽光石炭ガス化触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11780365
研究機関新潟大学

研究代表者

児玉 竜也  新潟大学, 工学部, 助教授 (60272811)

キーワード集光太陽熱 / 石炭ガス化 / ソーラー燃料 / 触媒 / エネルギー転換 / 二酸化炭素 / 酸化亜鉛 / 酸化インジウム
研究概要

本研究は、集光太陽熱を化学エネルギー(化学燃料:COおよびH_2)への高効率で転換する石炭のソーラーガス化システムを構築することを目的として、太陽光石炭ガス化触媒の開発を行うものである。ZnO、In_2O_3触媒は高温(1000-1300℃)でZn(g)、In_2O(g)として石炭灰から気化分離・回収することが期待でき、ソーラーガス化触媒として有望である。本年度は石炭のCO_2ガス化[CH_n (石炭)+CO_2→2CO+n/2H_2]に対するZnO、In_2O_3触媒の活性を調査し、以下の成果を得た。
1.赤外線照射による小型流動床システムでガス化反応を速度論的に解析した。反応温度900℃では速度定数がZnOで3倍、In_2O_3で7倍に増大することが見出された。In_2O_3は非常に低温まで触媒活性を示すのに対し、ZnOが触媒活性を示すのは850℃以上であることが分かった。
2.集光キセノン光による太陽光シュミレータ反応装置を用いて、ソーラーガス化反応を固定床システムで検討した。照射エネルギー250-600kW/m^2の模擬太陽光(集光度250-600の太陽光に匹敵)に対して石炭のガス化速度が、ZnO、In_2O_3触媒を用いると2-4倍に向上し、太陽光照射でも触媒効果が発揮されることが確認された。上記1の結果と比較すると、活性が非常に高いIn_2O_3では固定床よりも熱伝導、物質移動の有利な流動床システムの方が、高い触媒効果が得られることが見出された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 青木 晃: "Reactive metal-oxide redox system for a two-step thermochemical conversion of coal and water to CO and H_2"Energy. 25. 201-218 (2000)

  • [文献書誌] 児玉 竜也: "Thermochemical CO_2 gasification of coal using a reactive coal - In_2O_3 system"Energy & Fuels. 14. 202-211 (2000)

  • [文献書誌] 児玉 竜也: "A reactive redox system of metal oxide for two-step thermochemical cycle for converting coal to upgraded chemical fuels of CO/H_2"J.Phys.IV France. 9. 343-348 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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