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1999 年度 実績報告書

鎮痛・抗痴呆活性神経ペプチド・ノシセプチンアンタゴニストの分子設計

研究課題

研究課題/領域番号 11780419
研究機関九州大学

研究代表者

野瀬 健  九州大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10301334)

キーワード分子設計 / ノシセプチン / 受容体 / アゴニスト / アンタゴニスト
研究概要

本研究の目的は、ノシセプチン受容体の分子モデリングによる構造解析を基盤として、高活性なアゴニストおよびアンタゴニストの一般的な分子設計法の確立をめざすことである。このため本年度は、実施計画1.ノシセプチン受容体の分子モデリング、2.付加的な相互作用による高活性アゴニストおよびアンタゴニストについての研究を行った。さらにこれに加え、受容体結合試験系および生物活性測定試験系の確立のため、ノシセプチン受容体を動物細胞に発現させる細胞試験系を確立し、ラジオリガンド受容体結合試験および[^<35>S]GTPγSを用いるGTPγS結合試験による生物活性試験系を構築した。1.についてはスーパーアゴニスト(14-15位Arg-Lys置換体)の受容体との相互作用部位として、そのペプチドC端部分の受容体上の結合部位は、第2細胞外ループの酸性アミノ酸クラスターと推測された。これらについて、別々に14位Argと15位Lysアナログを合成して調べたところ、活性増強の主たる要因が14位Argであることが明らかとなった。2については、疎水性アミノ酸・トリプトファンを6,7,11,14,15位に導入したアナログを固相ペプチド合成で合成し、受容体結合能および生理活性を検討した。その結果、6位置換体ではほぼ不活性化し、6位グリシン残基のもつ生理活性コンホメーションの自由度が重要であることが明らかにされたが、アンタゴニスト活性は見られなかった。一方、14位置換体では活性を約40%増強するということが見い出された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Okada: "Effects of substitution of hydrophobic amino acids by tryptophan on receptor binding and biological activity of neuropeptide nociceptin."Bull.Chem.Soc.Jpn.. 72(8). 1899-1904 (1999)

  • [文献書誌] K.Okada: "Leucine-14 Nociceptin is a structural element in the CH/π interaction with the receptor aromatic group"Peptide Sci.1999. (印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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