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1999 年度 実績報告書

糖鎖性接着分子P-セレクチンリガンドが誘起する情報伝達系に関与する分子群の同定

研究課題

研究課題/領域番号 11780429
研究機関静岡県立大学

研究代表者

左 一八  静岡県立大学, 薬学部, 助手 (20260226)

キーワードP-セレクチン / P-セレクチンリガンド / ムチン / 細胞内情報伝達 / 炎症反応 / 接着分子 / 糖鎖生物学
研究概要

白血球上に存在するP-セレクチンリガンドであるPSGL-1は、ムチン型蛋白質で0-結合型糖鎖を豊富に含む細胞外領域、膜貫通領域、および細胞内領域とからなっている。69アミノ酸から構成されている細胞内領域には、これまでに知られているような細胞内シグナルに関わる、いかなるモチーフも見い出されておらず、どのようにしてこの分子がP-セレクチンとの結合によって、白血球内にシグナルを伝えるのかは未だ明らかではない。そこで、PSGL-1の細胞内領域に相互作用する細胞内蛋白質の同定を試みた。同定は、酵母を用いた2-ハイブリッドクローニングと呼ばれる方法を利用して、直接蛋白質の遺伝子を分離することによって行なった。PSGL-1の細胞内領域をコードするcDNAを片方のベクターにクローン化し、もう一方のベクターを使って、ヒト白血球由来のcDNAライブラリーを構築した。最初にベイトを宿主酵母に導入して組換え酵母を選択、その後、cDNAライブラリーを導入した。使用する2種類のベクター上の栄養要求性選択マーカーを利用して、遺伝子導入酵母を適当な選択倍地中で生育させた(1次スクリーニング)。この結果、9つのクローンが得られた。酵母内で発現された2種類のタンパク質との間に相互作用が成立した時のみに転写活性化されるレポーター遺伝子を利用したレポーターアッセイを1次スクリーニング陽性クローンについて行なった(2次スクリーニング)。最終的に、PSGL-1の細胞内領域に結合すると考えられるタンパク質をコードする遺伝子を1クローン得た。得られたクローン化遺伝子のDNA配列を決定した。このクローンは330塩基対を有し、そのORFは70アミノ酸しか含んでおらず、遺伝子の部分断片であることが予想された。遺伝子データベース検索の結果、これまでに報告のない新規遺伝子の一部であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Masuda: "Substitution of amino acid residue in influenza A virus hemagglutinin affects recognition of sialyl-oligosaccharides containing N-glycolylneuraminic acid"FEBS Letters. 464. 71-74 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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