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1999 年度 実績報告書

哺乳類GCM遺伝子の腎臓形成における機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11780540
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

細谷 俊彦  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (70272466)

キーワード分子生物学 / 発生 / ショウジョウバエ / マウス / ニューロン / グリア / 血液 / 腎臓
研究概要

ショウジョウバエ神経系のニューロン・グリア決定と血球分化で機能するgcm遺伝子は新規の転写調節因子をコードし、そのDNA結合部位は進化的に保存している。本研究ではgcm型転写調節因子群の機能を調べることにより、細胞の分化機構を探ることを目的としている。マウスの2つのgcm型転写調節因子のうちmGCMaは腎臓で、mGCMbは精巣で組織特異性を持って発現していた。さらにmGCMa,bは、ともに神経系でごく弱い発現が認められるほか、いずれも血液系と見られる発現が認められ、血液分化に関与している可能性が考えられた。gcm型転写調節因子のこれらの器官における機能を明らかにすることを目的とし、ノックアウトマウスの作成を行っている。mGCMa,bのそれぞれについて、β一GAL遺伝子をノックインするためのベクターを作成した。いずれもES細胞への導入が確認された。mGCMbについてはES細胞の導入によるキメラマウスの作製、ES細胞由来細胞の生殖系列への移行が確認された。平成12年度はこれらのマウスの症状を上記の器官を中心として解析する。ショウジョウバエには新しいgcm類似遺伝子gcm2があり、その転写調節因子としての性質はgcmと類似していた。またgcm2はgcmと同様に血球系で強く発現していた。gcmとgcm2の両方を欠く染色体欠失系統ではgcmのみを欠く場合より血液細胞の異常が重くなったことから、gcmとgcm2が血液分化において重複して機能している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 秋山-小田康子ら: "Asmmetric cell division of thoracic neuroblast 6-4 to bifurcate glial and neuronal lineage in Drosophila"Development. 126(9). 1967-1974 (1999)

  • [文献書誌] 細谷俊彦ら: "ショウジョウバエのRunt、Lozengeによる分化制御"蛋白質核酸酵素. 45(1). 7-12 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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