研究課題/領域番号 |
11791003
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
井出 嘉憲 長野大学, 産業社会学部, 学長 (00013003)
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研究分担者 |
村田 隆一 長野大学, 産業社会学部, 教授 (50257507)
長島 伸一 長野大学, 産業社会学部, 教授 (00228008)
安井 幸次 長野大学, 産業社会学部, 教授 (10133472)
下野 隆生 長野大学, 産業社会学部, 助教授 (20247513)
旭 洋一郎 長野大学, 産業社会学部, 助教授 (30298400)
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キーワード | 地域情報化 / インターネット / 生涯学習 / 情報アクセス権 / 情報保障 / 地域づくり |
研究概要 |
市民が社会生活を営んでいく中で必要とする「市民情報」について、地方自治体がその情報流通のシステムを構築するためにどのような施策を進めているか、長野県の市町村の事例を分析することでいくつかのパターンの存在を明らかにした。 長野県の持つ地形的な特性は、ケーブルテレビと有線放送電話の発達など他県とは異なった形の情報通信基盤整備をもたらした。それら既存の通信基盤を用いて自治体自らが主体的に情報通信事業、とりわけインターネットサービスの提供者となる例がある。このことの長所短所について考察した。 教育には情報化の進捗状況が大きく反映する。社会教育に関して、地方自治体が進める生涯学習を地域情報化との関わりで捉え、そこに内在する課題を、長野県上田市における調査を元に明らかにした。 一方、学校教育に関して、障害者を含むすべての学習者に情報アクセス権を保証することはその基本的な原則である。しかし、特に高等教育においては、実現されている例は少ない。障害を持つ学生を支援するシステムの構築を大学内で進めるとともに、特にその情報保障に関し、ボランティアの組織化、情報通信技術の積極的な利用など実践的な取り組みを進めた。 地域における情報ネットワークの形成は地域づくりと密接な関係を持っている。個人ベースの情報共有をコミュニティの発展へとつなげるメカニズムについて考察した。
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