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1999 年度 実績報告書

常呂遺跡の史跡整備に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 11791006
研究機関東京大学

研究代表者

宇田川 洋  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50107520)

研究分担者 大貫 静夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)
今村 啓爾  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70011765)
後藤 直  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20292732)
熊木 俊朗  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (20282543)
佐藤 宏之  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (50292743)
キーワード国指定史跡「常呂遺跡」 / トコロチャシ跡遺跡 / 史跡公園「ところ遺跡の森」 / オホーツク文化 / アイヌ文化 / 石刃鏃文化 / 航空地形測量 / トータルステーションシステム
研究概要

オホーツク海に面する常呂町に所在する史跡「常呂遺跡」は国内でも最大の規模を有するもので、新たにトコロチャシ跡遺跡を追加指定してそれらの整備を進める計画が立案中である。それに伴って、史跡整備対象のトコロチャシ跡遺跡の性格を解明する目的を達成するため、本年度は以下の研究を実施した。
1.航空撮影による、遺跡の立地する地形景観の分析。2.約15万m^2の対象範囲の航空地形測量と試掘調査のための測量原点の設置。重要遺構の写真測量。3.遺跡範囲確認のための一部の試掘調査。4.試掘調査資料の整理。5.火山灰・動物骨・樹種・種子等の化学分析の依頼。
1・2については、測量用のトータルステーション機器を導入し、一部外部機関に協力を依頼し、すでに微細な地形測量図が完成している。3〜5に関しては11月以降に実施したが、一部の試掘調査では、対象範囲全面に遺物が広がっている可能性を確認し、遺構も一部認められている。特に台地縁辺部付近では、8000年程前の縄文早期の数少ない石刃鏃文化の一括遺物が出土し、当遺跡の少し上流部に位置する著名なトコロ貝塚の一括遺物との関係も考慮すべき状況を把握した。今後の比較研究の対象となるものである。これらの試掘調査は連携先の研究開発プロジェクトとの協力のもとに初めて可能となったところである。
また、史跡整備計画の対象となるオホーツク文化・アイヌ文化研究は、基礎作業としてのコンピューターによるデータベースシステムの導入でデータ整理を実施中であり、北海道を含む環オホーツク海地域の考古・民族資料の収集・整理が終了しつつある段階である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 熊木俊朗: "1998年度アムール河口部(ニコラエフスク地区)一般調査報告"北海道考古学. 35. 33-46 (1999)

  • [文献書誌] 宇田川洋: "増補 アイヌ考古学"北海道出版企画センター. 268 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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