研究課題/領域番号 |
11791011
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
八村 廣三郎 立命館大学, 理工学部, 教授 (70124229)
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研究分担者 |
松田 保子 (遠藤 保子) 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 助教授 (70212412)
田中 弘美 立命館大学, 理工学部, 教授 (10268154)
稲葉 光行 立命館大学, 政策科学部, 助教授 (80309096)
川島 将生 立命館大学, 文学部, 教授 (30204720)
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キーワード | モーションキャプチャ / 身体運動 / 無形文化財 / デジタルアーカイブ / 3次元CG / データベース / 舞踊譜 / Labanotation |
研究概要 |
本研究は、映画やゲームなどのCG制作現場において広く使われるようになってきた、モーションキャプチャ(MC)システムを利用して、伝統芸能・伝統工芸などの無形文化財の身体の時間的動作を計測して記録保存(アーカイブ化)し、さらにこのデータを用いて無形文化財の比較・分析を行おうとするものである。本年度は以下のような研究を行った。 1)MCシステムによる伝統芸能の身体動作・所作データの記録と分析。京都の観世流の仕舞をMCにより記録し、日本の伝統芸能をMCで記録する際の課題について検討した。 2)マルチアングルで撮影した2次元のビデオ映像を、上記の3次元MCデータを補完するものとして、同時に取得し、解析に利用した。 3)MCデータから、欧米の舞踊界で広く普及している舞踊譜Labanotationを自動的に生成する手法について検討し、ソフトウェアを実装した。 4)MCデータにより、能のシテの演技レベルを定量的に判定するための一つの試みとして、演技中の「間」を自動的に検出し「間」の時間的分布と演技レベルの相関について検討した。 5)MCデータ、ビデオ映像と、記譜により作成されたLabanotationの譜面を同期再生して、これを舞踊教育に利用するためのマルチメディア教材作成支援システムを作成した。 6)画像、映像、MCデータなどによる無形文化財に関するデータを、デジタルアーカイブとして運用し利用に供するための枠組みについて検討し、これをシステムとして実装し、WEBで公開した。 7)以上の研究成果について、国際会議、シンポジウムなどで発表した。
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