研究課題/領域番号 |
11792004
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
丹野 直弘 山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00006248)
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研究分担者 |
船場 忠幸 山形大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30238654)
佐藤 学 山形大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50226007)
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キーワード | 生体断層画像 / 光学干渉系 / インコヒーレント光源 / コヒーレント / 空間分解能 / スペクトル幅 / 共焦点光学系 / コヒーレント光源 |
研究概要 |
1 OCTの高空間分解能化に関する研究 1)ハロゲン光源による光軸方向空間分解能 ハロゲン光源の光をファイバー型マッハツェンダー干渉系に導入して、コヒーレント長を測定し、光軸方向分解能を評価した。測定値としてコヒーレンス長が5.6μmと測定され、これは実質的なスペクトル幅の狭窄化を示している。これに対し、ファイバー伝搬におけるカットオフの影響や曲がりによる高次モード損失によるスペクトル変化を検討する必要があることがわかった。 2)ヘテロダインビート信号の安定性向上 本研究では干渉系を用いているために、振動、光学長の熱的な膨張、光源の位相や波長変動によってヘテロダインビート信号が変化する。そこで従来はフィードバックシステムを用いて高い安定性を実現させているが、ここでは新しくヘテロダインビート信号の高次高調波成分を用いて信号の安定化を図る位相揺らぎ抑制法を提案した。まず、理論解析と原理確認を行い、次にハロゲン光源、スーパールミネッセンスダイオード、レーザ光源について有効であることを実験的に確認した。その結果、本方法を用いることによリ安定性が約一桁以上向上することがわかった。 2 共焦点走査型断層画像化法に関する研究 光源に波長1.06μmのマルチモードレーザと対物レンズ、空間フィルターからなる共焦点光学系を用いた生体用断層画像測定系を提案し、基礎特性として光軸方向分解能:10.3μm、横方向分解能3.7μmを測定した。
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