研究課題/領域番号 |
11792011
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青木 由直 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90001180)
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研究分担者 |
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産学部, 教授 (40142707)
清水 孝一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30125322)
山本 強 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80158287)
初田 健 北海道工業大学, 教授 (10198757)
藤原 祥隆 北見工業大学, 教授 (20219067)
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キーワード | 通信衛星ネットワーク / 化身話(Avatar Language) / クライアント-サーバーシステム / 電子透かし技法 / 知的作業空間 / 手話CGアニメーション / 3次元魚探画像 |
研究概要 |
本研究の目的の一つである、北海道地域の主要大学間での通信衛星ネットワーク環境を整備しながら、仮想実験室や研究室を構築する共通の技法の開発の基礎的研究を行った。具体的には、現在利用できる通信衛星JCSATを利用して、将来の通信衛星による3次元魚探画像データ伝送を想定しての予備的な衛星通信実験を行った。その過程で、今後画像通信のセキュリティに関して大きな技術に発展するだろう電子透かし技法と衛星通信を結びつける研究において成果を得た。この電子透かし法に関しては企業との共同研究を検討中である。これと並行して、共同研究者間での通信衛星を用いた仮想研究室構築のための環境整備を行いながら、次年度に向けての実験準備を進めた。通信衛星ネットワーク環境において知的作業を行っていく上で、新しく化身話(Avatar Language)という概念を用いる計画で、その具体的システム開発も本研究の目的の一つであり、その基礎的検討を行った。今後知的共同作業に化身話技法を取り入れるために、化身話チャッテイングシステムの構築を開始した。これは通信衛星を介したクライアント-サーバーシステムを用いる事を想定して、パソコン画面上にコンピュータグラフィクス(CG)を利用して化身話動作をCGアニメーション化して表示するシステムである。このため、パソコン画面に表示された身振り、手振り、表情等で知的作業のためどの程度のコミュニケーションが行えるかの検討のためのシステムを開発中である。この化身話技法に関してはある程度の成果が得られており、この成果を知的作業空間構築の要素技術にしていく事は次年度でも研究を継続していく予定である。共同研究者のうち遠隔教育を研究テーマとしている共同研究者のグループは、JCSATを利用した研究成果を得ており、この研究成果を企業との共同研究も含めて次年度さらに発展させる予定である。
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