研究課題/領域番号 |
11792012
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大谷 隆彦 同志社大学, 工学部, 教授 (50066205)
|
研究分担者 |
高井 信朗 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10226730)
松川 真美 同志社大学, 工学部, 助教授 (60288602)
坂口 一彦 同志社大学, 工学部, 教授 (40066212)
須崎 琢而 (株)堀場製作所, 開発センター, シニアマネージャー(研究職)
高田 政彦 滋賀医科大学, 放射線科, 助手 (10187974)
|
キーワード | osteoporosis / cancellous bone / porous structure / ultrasonic wave speed / fast wave / slow wave / ultrasonic wave attenuation / acoustical imaging |
研究概要 |
2001年度(平成13年度)の研究成果 1.高分解能二次元高密度画像装置: 集束性高分解能送波器および高分解能受波器を完成させ、集束点近傍で約2mmの分解能を得た。これによって海綿骨の骨密度の加in vivo二次元断層画像の表示が可能となった(同志社大、堀場製作所)。 2.海綿骨内部微細構造および骨密度の評価: (1)二次元で取得した海綿骨透過超音波の高速波成分と低速波成分について、伝搬速度と振幅と骨密度の相関関係を求め、骨密度画像の表示を得た。得られた超音波骨密度画像は微細X線CT法による骨密度画像と比較し、超音波法の評価を行った(同志社大、滋賀医大)。 (2)音響管法を用いて海綿骨の音響定数を正確に計測する方法を開発し、海綿骨透過超音波の解析に必要な音響定数を計測した。この結果、超音波法による骨密度計測値の信頼性が向上した(同志社大)。 (3)超音波透過波データを用いて二次元骨密度画像表示を行うためのソフトの開発を行った(堀場製作所)。 3.海綿骨構造と骨の力学的強度の研究: 超音波で計測する骨密度と骨の力学的強度の関係を明らかにするために、骨の荷重特性と破壊特性の解析(同志社大、京都府立医大)および海綿骨の三次元骨梁構造の解析(滋賀医大)を行って超音波法による骨密度計測値を比較し検討を行った。 4.人工骨(セラミック製)の開発と強度評価: 結晶化ガラス的手法によるワラスナイト結晶質セラミックスによる人工骨の試作を検討した(京都市工業試験場)。人工骨材料(多孔性ハニカムセラミックス)の超音波伝搬現象の解析を行った(明石工業高等専門学校)。 5.X線法による臨床データの収集、超音波法による臨床データの収集とその解析を行ったが、骨密度画像表示システムの完成度を高めるために更に研究を継続する必要がある(京都府立医大、滋賀医大、京都市立病院、同志社大、堀場製作所)。
|