研究分担者 |
谷口 敏幸 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (00143074)
藤田 豊久 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (70124617)
牧野 和孝 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (20026115)
水戸部 一孝 秋田大学, 工学資源学部, 講師 (60282159)
鈴木 雅史 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (60226553)
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研究概要 |
平成13年度は,前年度までに得られた成果をもとに,抗菌消臭材料およびバイオリアクターの改良・評価を行った. 抗菌消臭材料の母材である天然ゼオライトに化学的処理を施すことにより,さらなる比表面積の増大と吸湿能力の向上をめざした.その結果,天然ゼオライトをアルカリ処理することでZeoliteP1に転移することがわかり,吸湿特性を大きく向上させることができることを明らかにした.また,土壌中の重金属除去を目的として,天然ゼオライト粉末とカーボンの混合粉末を焼結することで導電率を上げたイオン吸着特性に優れた電極の開発にも成功している.なお,化学修飾した天然ゼオライトの微細形態の評価には前年度導入した走査型プローブ顕微鏡および比表面積・細孔分布測定装置を用いた. 一方,前年度までに試作したバイオリアクターを用いて,アルコール発酵系での評価実験を行った.その結果,従来利用されているガラスビーズのバイオリアクターと比べ,強度の向上に加え,固定化酵母量を2倍,発酵能を1.2倍に向上できることを明らかにした.さらに,天然ゼオライトの優れた遠赤外線放射特性を生かした遠赤外線の面状光源の作製をめざし,遠赤外線加熱による生体影響,特に生体の加熱・保温特性を評価した.同時に天然ゼオラィトの土壌改良材として有用性も植物の栽培試験を通して評価した.
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