研究分担者 |
藤井 智史 郵政省, 沖縄電波観測所, 所長
伊良波 茂雄 琉球大学, 工学部, 助教授 (30045025)
津嘉山 正光 琉球大学, 工学部, 教授 (50044996)
川満 康智 (有)海岸環境調査研究所, 主任研究員
鹿熊 信一郎 沖縄県, 水産試験場, 主任研究員
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研究概要 |
HF海洋レーダーを用い沖縄島南部海域の表層流を調べると共に,ランドサットデータ及びノアの衛星画像を解析し,表層流と海表面温度との関係を調べた。これにより,沖縄近海の海流と海水温との関係を調べ,自然状態での湧昇流発生海域の可能性を明らかにした. 約30年間にまたがる沖縄近海での魚介類の水揚げ高を調べ,浮き漁礁設置後の水揚げ量の変動や経年変化を明らかにし,今回対象とする海洋牧場の建設で期待できる漁獲高の試算を行った.この成果は,フランス・マルチニークにおいて発表された. HF海洋レーダーや衛生画像,深浅データなどの解析から,湧昇流が発生していると判断された海域の現地調査を実施し,その分析が行われ,深層海流と海水温及び塩分濃度との関連が調べられた.この解析には,ADP(多層潮流計)3台及び曳航式水温・塩分・クロロフィル計2台,水温計125台が用いられた.このデータは,現在も解析中であり,サンゴ礁の形成メカニズムの解明という新たな問題解明へも展開中である. 解析的研究としては,三次元海流を解析するための,ソースコードを開発すると共に,スーパーコンピューターの速度の匹敵する並列コンピュータシステムを独自に作り上げ,大海域の解析が可能となった.
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