研究分担者 |
寺野 隆雄 筑波大学, 大学院・社会工学系, 教授 (20227523)
八槇 博史 京都大学, 情報学研究所, 助手
石黒 浩 京都大学, 情報学研究所, 助教授 (10232282)
西村 俊和 立命館大学, 理工学部, 助教授 (00273483)
北村 泰彦 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (00204917)
|
研究概要 |
(1)デジタルシティ京都実験フォーラムの設立 京都大学を中心にデジタルシティ京都実験フォーラムを設立した.この組織には,現在,京都市近辺の行政,企業,研究機関など約30の組織,団体から約80名が参加し,共同プロジェクトの企画,運営を行っている.デジタルシティ京都プロトタイプホームページを設置し,そこに京都に関する様々な情報を統合するとともに,各研究機関の新しい研究成果を順次公開している. (2)NTTコミュニケーション科学基礎研究所との共同研究 WWWと地理情報を統合するシステム(ジオリンク)の開発を行った.ホームページ内の住所をもとにXY座標を決定し,京都の約2600のWEBページが地図を使って検索可能となっている.また,ページ間の地理的関係およびリンク関係を利用した検索が可能な検索言語GeoLink SQLを設計した. デジタルカメラで撮影した画像と3DMLを用いて,京都市街地の四条通約2kmを3次元空間上に実現した.3D空間内を散策しながら,商店等のWEBページを見ることが可能となっている.また,デジタルシティにおける社会的インタラクションを支援する試みとして,お互いにチャットをしている複数のユーザを,3DMLで構築された二条城の中でガイドするエージェントを開発した. (3)WWWの文化的特性の解析 コミュニケーションツールとしてのWWWに着目し,ホームページの表現に現れる文化的差異を明らかにする研究を行った.日米独韓の987の大学関係者のページについて統計的分析を行った結果,学歴,研究成果,個人情報の表現において国ごとに差異がみられた. (4)デジタルシティにおけるスマートICカードシステム 多数の情報提供端末が公衆電話のように遍在的に存在する環境のもとで、エンドユーザにとって安価で使いやすいモバイルシステムを提供することを目的とし,スマートICカードを利用したエージェント指向の分散協調システムの提案を行った.
|