研究課題/領域番号 |
11792029
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宗宮 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (60025947)
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研究分担者 |
岸本 直之 京都大学, 工学研究科, 講師 (00293895)
藤井 滋穂 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10135535)
津野 洋 京都大学, 工学研究科, 教授 (40026315)
増田 貴則 鳥取大学, 工学部, 講師 (20293897)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 湖沼水質 / 琵琶湖 / データベース / 環境情報 / Webブラウザー / 水環境管理 |
研究概要 |
湖沼水質は流域の様々な要因とその物理的・化学的・生物学的作用の「合成」したものであり、水環境の保全、水質改善を進めていくためには、それぞれの因果関係を明らかにしていく必要がある。しかしながら、関連する情報は膨大であり、一機関においてすべての情報を収集するには限界がある。そこで、本研究では、琵琶湖流域を対象に、各種機関で調査・計測された環境情報をその背景となる社会情報も含めて収集し、容易に閲覧・比較検討可能な「環境情報データベース」を構築することで既存の環境情報の総合的な活用を図ることを目的とした。本研究で得られた成果は以下の通りである。 (1)8つの基本となるデータベース(琵琶湖内水質データベース、流域情報データベース、内湖データベース、ダムデータベース、地下水データベース、温泉データベース、農業用水データベース、法規・条例・各種計画データベース)を構築した。 (2)多くの方々に閲覧可能とするために上記8つのデータベースを、htmlを用いて統合し、通常のWebブラウザーを利用することで閲覧できる環境情報データベースを構築した。 (3)データベースの利用例としていくつかのデータ表示・解析例を示した。数値データではない法規・条例・各種計画については、それぞれにおいて琵琶湖に関連して記述されている部分を抽出し、琵琶湖の水質管理がどのような根拠に基づきなされて来たのか概観できるようにした。 本研究において構築したデータベースは既存の環境情報を琵琶湖の水環境管理に利用していく上での最初の一歩を踏み出したに過ぎない。今後、このデータベースを基礎として総合的な解析を進め、琵琶湖保全計画に代表される各種水環境管理計画の有効性を向上させるべく、計画の策定や実施においてこれらの環境情報が活用されていくことを願うものである。
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