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1999 年度 実績報告書

フィールドワークを軸とするベトナム特産薬用資源の生産研究

研究課題

研究課題/領域番号 11793018
研究機関京都大学

研究代表者

本多 義昭  京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)

研究分担者 伊藤 美千穂  京都大学, 薬学研究科, 助手 (30283592)
木内 文之  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (60161402)
荻原 幸夫  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (70080166)
嶋田 康男  三星製薬株式会社, 開発部, 部長(研究職)
キーワードベトナム / 桂皮 / 沈香 / Cinnamomum / Aquilaria / フィールドワーク / 薫香料 / 薬用植物
研究概要

フィールドワークとして、2000年1月7日より1月28日の期間、南ベトナムを中心に特産薬用資源、特に沈香と桂皮についての調査を行なった。目的は、これらの栽培状況の現状調査、栽培生産に適した将来性のある樹種の選定、及び生産研究に用いる種子・苗の入手である。ホーチミン市内の生薬の現状調査では、扱われる生薬類の大半が中国からの輸入漢薬類で占められていた。従来よりベトナム特産の生薬として評価の高いものに桂皮と沈香(伽羅)があるが、我が国の薫香料メーカーでは、ベトナムからの薫香料原料に適した品質の良い沈香が年々入手しにくくなっており、供給面での将来性が非常に危ぶまれている。実際、沈香は市場においても粗悪な品質のものが少量扱われているのみで、近年は産出量が激減しているということであった。この沈香の基原木(おそらくAquilaria agalocha)の植栽状況をホーチミン市内、ニャチャン郊外、ならびにラム・ドン県にて調査した。現在、沈香に関しては別途に入手し、発芽・育成させたAquilaria sinensisについて、カルス誘導を行うと共に香気成分産生に関する実験を行っている。ダナン市では市環境森林保護局の案内で桂皮の採種用林の調査と桂皮加工場の見学を行なった。採種用林の木は総て原因不明の寄生病に侵されており、症状が進んで枯死している個体もあり、保護局長からこの寄生病の同定と防除手段の検討を要請された。桂皮加工場では、これまで我が国には輸入実績のないMN桂皮と称される高品質の桂皮についての各種情報と分析用サンプルの収集を行なった。本サンプルについては、中国産、北ベトナム産など他の産地のサンプルを入手し、比較分析を行なう予定である。また、MN桂皮の基原木(おそらくCinnamomum cassia)の種子を入手し、帰国後すぐに播種したが、現在までのところ順調に発芽、生育している。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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