研究課題/領域番号 |
11793018
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
本多 義昭 京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)
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研究分担者 |
伊藤 美千穂 京都大学, 薬学研究科, 助手 (30283592)
木内 文之 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (60161402)
荻原 幸夫 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (70080166)
嶋田 康男 三星製薬株式会社, 開発部, 部長(研究職)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | ベトナム / 桂皮 / 沈香 / Cinnamomum / Aquilaria / フィールドワーク / 薫香料 / 薬用植物 |
研究概要 |
研究費が交付された平成11年11月から研究終了の平成13年3月までの期間に3回のフィールドワークを行なった。調査対象は主に桂皮と沈香、および民間で用いられる薬用植物類で、調査地は、第1回がベトナム南部、第2回が同北部、第3回が同中南部である。これらの現地調査で得られた情報と入手資料を用いた各種実験から、以下のようなことが明らかとなった。まず、桂皮については、ベトナム桂皮には大きく分けて北部系のYBと南部系のMNがあり、各種の分析結果から両者の特徴が大きく異なることが判明した。現地での情報と核酸分析により、この違いは植物種の違いによるという結果が得られた。沈香については、中南部にて野生および栽培の様子を調査した。その際に人為的に沈香を生成させる方法について情報を得た。一方、京都大学薬学研究科に設置の環境制御装置付きガラス温室内ではシナジンコウおよびベトナムより導入したジンコウジュを栽培し、このものの新鮮葉を用いた核酸分析と、無菌試験のためのカルス誘導を行なった。誘導したカルスからは大量増殖用の液内培養系を確立した。さらに、幹部に傷害を与えて樹脂を生成させることを試み、少量であるが香気成分を含む樹脂が生成することを確認した。また、台湾より入手したシナジンコウの風倒木の成分研究を行ない、新規クロモン類の構造を決定した。ベトナムで使用される伝統薬について、エキスの抗トリパノソーマ活性試験行ない、特に活性の強かったAlpinia galanga, Sophora suffruticosaについては、活性成分の単離、同定を行なった。
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