研究課題/領域番号 |
11794023
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平出 敦 大阪大学, 医学部・附属病院, 講師 (20199037)
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研究分担者 |
中西 範幸 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90207829)
杉本 壽 大阪大学, 医学系・研究科, 教授 (90127241)
吉矢 生人 大阪大学, 医学部・附属病院, 教授 (80028505)
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キーワード | 蘇生 / 心停止 / ウツタイン / 心肺蘇生 / 病院外心停止 / 救急 |
研究概要 |
1.大阪府北部に位置する北摂地域(170万人口規模)の記録集計。 北摂地域の記録集計は、すでに終了しており、現在、分析をすすめている。今年度は、その成果を、論文として、別紙のように、日本救急医学会雑誌に2編、日本医師会雑誌に1編、大阪府医師会雑誌に1編を発表した。内容としては、北摂での、prospective studyの結果をウツタインのテンプレートとして、国際的に標準化した結果として公表するとともに、従来、報告されてきたウツタイン様式にもとづく報告との比較検討も行っている。同時に、心停止患者の記録集計の意味を広く啓蒙した。 2.大阪府規模の記録集計。 1998年5月1日より1年間のデータについて、記録集計業務をすすめた結果、883万人規模の地域で、1年間に、5047症例の心停止記録を集計した。1ヶ月生存例は192例であり、現在、転帰調査をすすめている。さらに、その内容を様々な観点より分析を開始した。この規模での病院外心停止患者のウツタイン様式にもとづいた詳細な記録集計は、人口733万人規模のニューヨーク規模での報告があるものの、半年で終了しており、継続的プロジェクトとしては世界的にもまれである。地域連携によってこそ得られたデータであり、分析結果は極めて貴重な知見をもたらすものである。現在、1ヶ月生存例までのデータを研究速報として、投稿中である。なお、データの質を高める必要性がプロジェクトの進行中に明らかとなり、消防本部において、データの確認と、データの電子化をすすめるプロジェクトをすすめている。
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