研究課題/領域番号 |
11794024
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
染矢 源治 新潟大学, 歯学部・附属病院, 教授 (60107787)
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研究分担者 |
鈴木 一郎 新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80179192)
野村 修一 新潟大学, 歯学部, 教授 (40018859)
宮崎 秀夫 新潟大学, 歯学部, 教授 (00157629)
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キーワード | 在宅医療 / 在宅歯科医療 / 訪問歯科診療 / 遠隔医療 / 電子カルテ / 在宅寝たきり者 / 病診連携 / 診療支援 |
研究概要 |
新潟県行政および新潟県歯科医師会の「在宅寝たきり者歯科保健推進事業」プロジェクトと共同し、これを更に発展させて来る21世紀の超高齢者社会に対応させるために、コンピュータネットワークを利用した在宅寝たきり者の医療情報のデータベース化と歯科治療に対するサポートシステムを開発研究した. 平成12年度は、研究初年度(平成11年度)に構築したセキュリティーを考慮したデータベースサーバおよびダイアルアップアクセス装置を利用して、共同プロジェクト側の研究者である新潟県内の10名の歯科医師がノートパソコンよりネットワーク経由でデータベースを利用した.すなわち、在宅治療の現場あるいは診療所から、1.在宅者の全身状態や歯科的状況、2.治療と全身状態の変化の経時的記録、などを患者の同意のもと入力し、これをもとにして歯科治療の優先順位や治療内容の決定、合併症に対する対策などについて検討した.こうしたネットワークを利用した診療データベースの利用は在宅医療の効率化に極めて有用であることが判明した. 当初、DoPa携帯電話網を利用し、在宅現場からオンラインでデータベースを利用することとしたが、通信速度が低速のため実用的でないこと、また、オンラインで利用すべきデータはあまりないことが明らかとなったため、データベースはオフライン入力し、後に診療所等からダイアルアップしてデータの同期をとることとした.この方法は、通信コストの低減にも有用であった.また、データベースは当初の設計では多数の入力項目を設定したため、入力に時間がかかり現実的ではないことが判明したため、在宅現場で実際に役立つデータに絞って入力するように改良を加えた. 現在、大学側研究者も加えた在宅患者の治療に関するネットワーク上でのカンファレンスを行うなど、データベース改良や新しいアプリケーション開発なども含めて、引き続きデータを蓄積し実用化を目指した研究を続けているところである.
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