研究分担者 |
西川 匡英 鹿児島大学, 農学部, 教授 (10284910)
深井 潤 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20189905)
吉田 茂二郎 九州大学, 農学研究院, 助教授 (80128462)
松下 幸司 京都大学, 農学研究科, 助教授 (90199787)
堺 正紘 九州大学, 農学研究院, 教授 (70038248)
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研究概要 |
本年度は、昨年度の研究成果を受けて、実用化の行われているその他の諸外国ならびに国内でバイオマス燃料を生産・利活用している場所の実態調査とともにバイオマス燃料の生産から消費ならびにその環境・社会への影響評価の方法を確立する年度であり、海外における実態調査は、北米とヨーロッパで行う予定であったので、それにしたがって研究を行った。 まず第一回目の研究会を全員で開催し、前年度行った各人の研究について理解を深め、その上で今後の研究計画を作成した。続いて国内での木質ペレットの生産・利活用の実態を把握するために、徳島県筒井産業(10月17-18日:吉田,松下)と岩手県葛巻林業(1月18-20,24-25日;今田,吉田,國崎,深井,北村,松下)を見学し、木質ペレット生産と同利用環境の実体と問題点を明らかにした。研究を進める一方で、研究成果の中間発表会を研究対象地の日田市で開催(7月14日:全員)するとともに、同市での調査を本格的に開始した。日田市とともに熱利用の環境、森林の状況等が北欧やアメリカの環境と酷似している北海道(十勝地方)での応用を目指した研究を開始した。さらに、海外におけるバイオマス発電実態を調査するために、アメリカ西部のオレゴン州周辺の林業、林産業ならびバイオマス利用の実態調査を行い(9月22-30日;西川、寺岡、國崎、吉田)、それらの有機的な関係をつぶさに視察し、木質バイオマス燃料の今後の新たな展開を発見した。これ以外にも、西ドイツとスイスでも、同様の調査を行った(11月18-24日:今田、寺岡、國崎、吉田)。そして最後に、昨年度の研究成果、日田市で中間発表会および今年度の研究成果を地域に還元することを目的に、中間報告書を作成し(H13年1月)、関連の団体等に配布した。
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