研究分担者 |
小口 高 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (80221852)
木村 圭司 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30294276)
鈴木 康弘 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (70222065)
恩田 裕一 筑波大学, 地球科学系, 講師 (00221862)
杉盛 啓明 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助手 (70302776)
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研究概要 |
デジタル航空写真測量により里山地域の5mDEMを作成し,時系列比較を行った。DEMは地表面のものと樹冠面の双方のものを作成することで,各年次の樹木高度を算出し,その高さの変化を下記のようなさまざまな角度から考察した。 1)航空写真測量により植生分類を行い,植生の定性的変化を含めて,最近50年間の変化を総合的に解析した。 2)衛星写真の解析により,広域的に見た場合の里山地域の地理学的位置を考察した。 3)デジタル写真測量の精度について,現地観測を含めて検証した。 4)植生判読を多時期のMSS観測結果の解析結果から行う手法について検討した。 5)現地において樹木の動態観測および流量観測を実施し,森林成長における意義付けを検討するためのデータ収集を行った。 6)森林の高さ方向の成長量から,バイオマスの増大によって蓄積された炭素量を試算する方法論を考察した。 7)広域的な解析を可能にするために,衛星写真の導入や観測地域の設定などにおける問題点を整理した。 8)陸域における炭素固定量評価研究の国際的動向を調査し,本研究の位置付けの明確化を図った。 9)植生データのほか,地形地質等さまざまな自然環境データのGIS化を図った。 10)里山の自然環境の変遷という立場から,環境共生の議論に資するため,web上で議論できるようにシステム整備を行った。 以上の検討内容について,3/9の東京大学での公開シンポジウムにおいて研究メンバーがそれぞれ説明し,議論を深めた。
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