研究課題/領域番号 |
11794032
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
杉山 俊博 秋田大学, 医学部, 教授 (00127242)
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研究分担者 |
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (60197796)
加藤 幸夫 広島大学, 歯学部, 教授 (10112062)
真鍋 求 秋田大学, 医学部, 教授 (30138309)
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キーワード | 幹細胞 / 肝臓幹様細胞 / 毛幹細胞 / 骨髄間葉系細胞 / 骨再生 / 肝再生 / 毛再生 / 発毛促進 |
研究概要 |
現在まで確実且つ安全な毛髪再生技術は開発されていない。本研究では毛髪再生技術の開発を目指して、毛髪組織への遺伝子導入技術の確立を行った。また毛髪再生活性を持つとされる毛乳頭細胞を不死化した細胞株を樹立し毛髪再生技術への貢献を目指した。[結果と考察]エレクトロポレーション法・リポフェクション法・イオントフォレーシス法などを用いて、マウス胎児の皮膚組織やマウス成体の毛髪組織への遺伝子導入技術が開発された。これらの技術を用いることで毛髪再生促進遺伝子を用いた遺伝子治療による毛髪再生が可能となる。成体において唯一、毛髪再生能力を持つとされ、毛髪再生の要である毛乳頭組織から細胞を単離し継代培養する事で細胞株を樹立した。無限に増殖可能である本細胞を用いることで毛髪再生を促す生理活性物質を培養上清から分離精製する事が容易になると期待される。 次に、ヒト間葉性幹細胞を分離し、細胞増殖促進と軟骨分化制御機構について検討した。[結果と考察]bFGF、3Y1-CM、I型コラーゲンなどを組み合わせることにより、より効果的なヒト間葉性幹細胞増殖プロトコールを確立できる可能性が示唆された。cyclopamineが軟骨分化を抑制しなかったことより、hedgehogは少なくともin vitroでのヒト間葉性幹細胞からの軟骨分化においては必須の因子ではないと推測された。
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